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【連載】らじつう編集部がメーカーさんに聞いてみた・第一回「京商 アルティマSB ダートマスター」

Interviewing and writing : C.E Shinji Katagir

 

今回からスタートします新企画!らじつう編集部がメーカーさんに直接質問を投げかける

「らじつう編集部がメーカーさんに聞いてみた」

注目の新製品についてメーカー担当者に直接、ウェブサイトの商品説明よりも深堀した内容をらじつう編集部が聞いていきます!

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記念すべき第一回は京商株式会社より発売される
「アルティマSB ダートマスター」について、
京商マーケティンググループ 矢嶋孝之さんにお伺いいたしました。

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しばらくあまり新製品が発売されず、復刻モデルが主流になっていたR/Cオフロードバギーシーンに、ここ数年多くの新モデルが発売され、にわかにバギーブームともいえる状況が生まれてきました。そんな中、多くの素晴らしいR/Cオフロードバギーを生み出してきた京商から、新モデルが登場するということで、企画のスタートから製品の特長についてなど、らじつう編集部が色々と聞いてみました!

今回お話を伺ったのは?:

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京商株式会社 マーケティンググループ 矢嶋孝之さん

京商株式会社

https://www.kyosho.com/


らじつう編集部がメーカーさんに聞いてみた!

第一回「京商 アルティマSB ダートマスター」

今回は注目の新製品「アルティマSB ダートマスター」について色々とお伺いできればと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

京商株式会社 マーケティンググループ 矢嶋です。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、早速ですが今回発売される「アルティマSB ダートマスター」ですが、製品企画としてはいつ頃スタートしたのでしょうか?

本モデルの企画は、約2年前からスタートしました。そのコンセプトは、高価なハイスペックマシンに劣らない走行性能を有しながら、できるだけリーズナブルな価格でご購入頂けるように製品化したいと考えました。それを踏まえて、過去の京商ラインアップから、これまで国内外のレースモデルで大きく活躍した「アルティマ RB5」をプラットフォームに選定して、開発が始まりました。

なるほど。なるべくリーズナブルにという点からアルティマRB5をベースとされたのですね。そのうえで、ダートマスターはどのようにデザインされていったのでしょうか?

ボディデザインについては、80年代に巻き起こった電動バギーブームを描きながら、
バギーの王道的なスタイルと懐かしさを併せ持つデザインをしました。単色で塗装しても、キットに付属のデカールで比較的簡単にパッケージデザインのような仕様に仕上がるようになっています。是非、お好みのカラーリングでお楽しみ下さい。
因みにゼッケンナンバーの「60」は、2023年10月10日に京商60周年を迎えますので、その数字にかけています。

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懐かしさを感じつつ、そしてユーザーが扱いやすいような配慮がなされているのですね。ゼッケンナンバーにもそのような意味があったとは!なお、この製品はどのようなユーザーをターゲットとしているのでしょうか?

初心者やライトユーザーの方からベテランの方まで幅広く楽しんでいただけるようなモデルに仕上がっています。製品紹介Webページのキャッチコピー(https://rc.kyosho.com/ja/dirt-master)にもある様に、“もっと自由に、アクティブにバギーを走らせる”事を想定して設計されていいます。

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では、続いてですが、最近の競技系サーキットはオフロードコースもカーペット路面が増えていますが、ダートマスターはどのような場所で楽しんでいただくことを想定しているのでしょうか?

近年では、カーペットコースの様なハイグリップ路面が多く、モーターレイアウトは、「ミッドマウント」が主流ですが、開発当初より敢えて走行場所は、野原などのアウトドアをイメージしていましたので、リヤ寄りの重量バランスによるグリップ感が得られやすいリヤマウントを設定しています。もちろん、世界選手権を制した名車の名前を冠した系譜のマシンですので、サーキット走行も難なくこなしますよ!

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「もっと自由に、アクティブにバギーを走らせる」というキャッチコピーを体現するようなコンセプトで開発がされたのですね。では、このアルティマSB ダートマスターにオススメのモーターやバッテリーを教えていただけますか?

標準のギヤ比が8.23:1に設定してありますので、下記のブラシレスモーターでのご使用が、モーターやESC に大きな負荷がかからず安心してお使い頂けます。もちろんギヤ比を高くしてスピードアップすることも可能です。

◇ブラシレスモーターの場合

【ESC】No.37051B ル・マン 240S ESC(60A/MAX 13.5ターン)Cケーブル付
https://rc.kyosho.com/ja/37051b.html

【MOTOR】
No.37034 ル・マン 240 ゴールド ブラシレスモーター 13.5T/4WD用 https://rc.kyosho.com/ja/37034.html
No.37031 ル・マン 240S ブラシレスモーター 19.5T/2WD用
https://rc.kyosho.com/ja/37031.html
No.37032 ル・マン 240S ブラシレスモーター 15.5T/4WD用
https://rc.kyosho.com/ja/37032.html

バッテリーはニッケル水素バッテリーとリポバッテリーの2 種類を弊社では取り扱っています。簡単かつ安全に楽しむにはニッケル水素バッテリーをオススメします。パワーを求める方にはリポバッテリーをオススメしますが、お取扱いには特にご注意が必要になります。

◇バッテリー

【リポバッテリー】No.GAB4202 Gens ace LiPo 4000 ストレートパック (60C/7.4V)
https://rc.kyosho.com/ja/gab4202.html

【ニッケル水素バッテリー】No.71324 SPEED HOUSE 7.2V 36HV Ni-MH バッテリー
https://rc.kyosho.com/ja/71324.html

メカの選択は入門や復帰の方は迷うところなので、こちらの製品をぜひ参考に選択いただきたいですね!次に、この製品で使用できるアップグレードパーツは発売させるのでしょうか?ベースとなったアルティマRB5のパーツは使用できるのでしょうか?

最初にお話したとおり、ダートマスターは「アルティマRB5」をベースとしていますので、当時の標準パーツおよびオプションパーツを使用することが可能です。また、順次新開発の強化パーツ等の販売も予定しています。最初にアルミ製リヤサスホルダーがリリース予定となっていますので、ぜひご期待ください!

なるほど!新しいパーツも発売されるということは、長く色々な楽しみ方ができそうですね!ちなみにこの製品を使ったイベントなどは計画されているのでしょうか?

今のところ予定はありませんが、お気軽にご参加いただける「ミーティングイベント」などを開催できればと考えています。

それは楽しみですね!レースというよりも気軽に参加できるイベントというのは敷居も下がって入門者の方には嬉しいですからね。では、最後になりますが、らじつうの読者の皆様にメッセージをお願い致します。

おかげさまで、京商は2023年10月10日に、創業60周年を迎えます。私たちは、「あそびにマジメ。」を社是に、かけがえのない人生の歓びを“ホビーを通じてご提供したい”と、60年、変わらない想いがあります。

「京商製品は、本当にカッコいいですよね!走りも良く、とても面白いですよね!今、趣味として楽しんでいますよ。」

お客様から、そんな喜びやご期待の言葉を聞く度に、私たちもうれしい気持ちになり、一緒になって“ドキドキ”したり、“ワクワク”したりしています。それは、多くの方々への感謝の気持ちとして私たちの胸に鳴ります。これからも私たちは、60 年にわたる豊富な模型ノウハウと世界中のネットワークで、みなさんの趣味心・マニア心をくすぐる製品を、そして、ご参加いただいて楽しいイベントを創って参りますので、応援をよろしくお願いします!

今後の新製品にも期待しております!本日はありがとうございました!

編集後記

今回は京商株式会社 矢嶋さんに新製品「アルティマSB ダートマスター」について、開発の経緯や製品の特長、オススメパーツについてなどを聞いてみました。

ちなみに、今回のダートマスターの開発を担当された方を確認したところ、京商株式会社の宮崎 和弘氏ということでした。宮崎氏は、電動・エンジンのオンロード、オフロードカーを問わず、京商製品の開発として携わるエキスパートであり、「アルティマSB ダートマスター」について、走行会やミーティングなどに参加しながら、京商RCブログで詳しく執筆をされています。是非、ご覧ください。

KYOSHO RC BLOG: https://kyosho.amebaownd.com/posts/41274880

さらに矢嶋さん個人としてのダートマスターへの想いを別途いただきましたので、最後に掲載させていただきます。

「ダートマスターは「アルティマ」の流れをダイレクトに系譜するマシンですので、 私個人としても幼少期より京商の大ファンですが、言葉だけでは伝わらない、手に取ればすぐにわかる、京商らしいデザイン(ボディ、シャシー双方)を全面に醸し出しているところが魅力ですね。電動バギーを選ぶなら、私自身は今も昔も京商マシンを選択しますが、京商のクルマの魅力は、舶来モノやどこかの輸入製品的なひっぱりモノではない、なんというか、外車にはない日本車らしさが端々に溢れていて走りも良くて、カスタムできる。 奥深く楽しむアイテムとして購入して間違いないと感じています。ぜひ実際に手にとってこの製品の良さを共有いただけることを楽しみにしています。」

購入しやすい価格を実現するために名車・アルティマRB5をべースにされるなど、多くの工夫をされた上で、「もっと自由に、アクティブにバギーを走らせる」というコンセプトを体現する新製品を送り出してきた、今の京商の想いを多く感じることができました。

これからもオフロードバギーの新製品を期待しつつ、今回のダートマスターを楽しみに待ちたいと考えております!


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