メーカー | LC Racing |
製品名 | BHC-1ST スタジアムトラックキット |
希望小売価格 | オープン価格 参考標準価格:26,800円(税込) |
スケール | 1/14 |
フルボールベアリング | |
メタルギア デジタルミニサーボ(同梱) | |
ピニオンギア21T同梱 | |
カーペット/人口芝向けタイヤ同梱 | |
走行までに必要なもの | 380サイズモーター スピードコントローラー(ESC) 2チャンネルの送信&受信機 バッテリーと充電器(最大サイズ:70×35×15mm) 各種工具 シリコンオイル グリス ねじ止め剤 ポリカボネード用塗料 |
【レビュー概要】
LC Racingから発売され、大人気モデルとなった1/14本格オフロード競技バギー「BHC-1」に新たに追加されたスタジアムトラックキットをレビューします。なお、本レビューLC Racing社より提供されたサンプルを使用していますが、市販されている商品と同一であるとことを確認しております。
なお、今回は1/14サイズのフルキットということで気になる組み立てについてとその走行性能について2回のレビューに分けてお届けいたします!
■特徴
大人気モデル「BHC-1」のスタジアムトラックモデルバージョン
- 1/14スケールながら競技マシンさながらの本格設計。
- タイヤがワイド&ビッグタイヤを標準装着。
- スタジアムトラック型のポリカーボネート製ボディ(ウイング付き)を採用。
- 駆動方式はBHC-1同様ミッドモーター・リア駆動の2WDオフロードバギー。
- キットにタイヤ&サーボが同梱。
LC Racing BHC-1ST スタジアムトラックキット 組み立てレビュー
今回、LC Racing社よりサンプルキットをご提供いただきました。組み立て説明書はすべて日本語で解説されております。組み立てを終えてみての感想としては、日本のR/Cメーカーのような「細かなところまで案内がされている」というレベルではないですが、いままで数台R/Cカーキットを組み立てた経験がある方であれば問題なく組み立てを進められるレベルとなっており、これが初めてのキットという方には若干難しく感じる部分はあるでしょうがよく確認していけばキチンと完成させられるというのがまずの感想です。なお、組み立てには不安があるがこのサイズのバギーに興味があるという方向けに、メカ積み以外は完成状態となっているモデルもLC Racing社より発売されておりますので、そちらもぜひ検討ください。
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LC Racing 1/14 BHC-1 2WD バギーカー ARTA(組立済み)
¥13,200 (税込)
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このキットの組み立てで何が大変か?というお話になると間違いなく最初に組み立てるギアデフということになります。1/14サイズということでとにかくパーツが細かいことが原因です。また、グリスやネジロック剤、デフオイルやダンパーオイルも自分で用意する必要がありますので、組み立て始める前に説明書に記載がある必要なものは全て用意してから組み立てを開始することを強く推奨します。 また、細かい部品は手でつかむのも一苦労ということもあり、ピンセットはぜひご用意ください。部品を無くさないようトレイなどを使用して慎重に組み立てを進めるとよいでしょう。とはいえ、ギアデフ以外はそこまで小さいという印象はなかったので、この最初の組み立てを慎重に進めればあとはそれほど難しいところはないと感じました。
ダンパーは1/14ですがしっかりした大きさのものになっています。なお、ダンパシャフトとスプリングについてはフロント用・リア用がありますので注意して組み上げましょう。
キット付属のサーボです。1/14用ということでとても小型なもので、別売で探すとなると大変なのでキット付属というには大変ありがたいです。
最初にギアデフとダンパー関連を組み立てる順序になっているので、あとはあまり細かい部品も少なく、Mシャーシサイズのキットを組み上げていくイメージで考えていただくと経験のある方ならわかりやすいかと。駆動系ではスリッパークラッチも標準搭載となっており、まさにミニ競技オフロードバギーというにふさわしいキット内容になっております。
今回、モーターとバッテリーはLC Racing社にて発売しているものを使用します。ESCについても走行時に搭載いたしますが、こちらもLC Racing社が販売しているものを使用します。
モーターを搭載しました。バッテリーホルダーはマジックテープで固定するタイプです。
付属のボディを被せてみました。商品画像のように中が透けて見えるのも面白いものですが、お好きな色で塗装してお楽しみください。
タイヤなども装着完了した形です。商品ページではボディにリアウイングが取り付けられておりますが、取り付けない形は写真のような形状になります。このあたりは好みの部分になりますのでどちらかを選択いただければと。なお、今回のサンプルキットではボディはカット済みとなっており、購入者は塗装を行うだけというのも嬉しいポイントです。
らじつう組み立てレビュー:LC Racing BHC-1ST スタジアムトラックキット
以下レビューは購入者の参考として、5点を標準評価とした10点満点での採点をしております。あくまでレビュワーの感性に基づいた評価ですので、目安としてご覧ください。
■組み立ての難易度 5点
1/14キットということで「パーツが細かくて組み立てが大変ではないか!?」というご心配も多いところでしょうが、レビュー中にも申し上げたとおり、たしかにギアデフについてはかなり部品が細かい印象を持ちましたが、それ以外はMシャーシを組み立てる感覚とあまりかわりませんでした。また、組み立て説明書についても日本語での説明がキチンと記載されており、ホビーR/Cカーの組み立て経験がある方であれば問題なく組み立てが終えられる内容となっております。なお、全くはじめてホビーR/Cカーの組み立てをするという方にとっては若干難易度が高く感じられる可能性があるのですが、そこはボディタイプは違いますがARTRという完成品バージョンもラインアップされておりますので、評価としては標準的な難易度とさせていただきます。
■品質感 10点
樹脂パーツや金属・アルミパーツの精度は高く、精度の高いパーツを組み上げいくと所有感の高い品質も感じられることができます。なお、標準搭載のダンパーは指定通り組んだだけでもしっとりと動き、本格競技バギーというべき設計のシャーシの足元をしっかりと支えてくれています。総じて高品質なキットと言えます。
■ コストパフォーマンス 10点
キットにはサーボやタイヤ、ボディも同梱されており、品質のところでも触れましたが駆動系やダンパーについても高品質なものが採用されており、いうなら最初からオプション満載ともいうべきキット内容にもかかわらず、入手しやすい価格を実現されております。総じてコストパフォーマンスは高いと言い切れるキットです。
■総評 8点
1/14サイズという大きさから懸念されるほどの組み立て難易度はなく、それ以上に本格競技バギーとしてのしっかりとした設計や、最初からハイレベルなパーツがふんだんに搭載されておりキット状態でハイレベルな走行が可能であることを想像させるハイコストパフォーマンスなキットです。また、今回のモデルはスタジアムトラックキットということで、大径・ワイドタイヤも同梱となっており、スタジアムトラックスタイルのボディはカット済みというユーザーにとってうれしい仕様にもなっています。
今回は組み立てレビューではありますが、組み立てていくだけで感じる高い品質感とよく走りそうな雰囲気に加え、サーボまで同梱されているというのは素晴らしいキットであると言い切って問題ないでしょう。
ただし、唯一組み立て説明書が今回が初めての組み立てとなる入門者にとっては若干ハードルが高いようにも感じたところや、小さなパーツを組み上げていく箇所が数か所ある点があっため満点とはなりませんでしたが、嬉しい配慮としてはスペア分のビスなどが別袋で同梱されていることです。組み立てに必要な数キッチリしか同梱していないキットがほとんどの中とても嬉しい配慮がされています。
R/Cキットの組み立てに慣れた方で、ちょっとコンパクトで本格的なオフロードバギーが欲しいという方には迷うことなくオススメできる素晴らしいキットです。
■オススメユーザー
- コンパクトな本格競技バギーが欲しい方。
- セカンドバギーを探している方。
- スタジアムトラックタイプのコンパクトなバギーが欲しい方。
- コストパフォーマンスがよいバギーキットを探している方
今回のレビュワー
神崎 希 – Nozomu Kanzaki(らじつう編集部)
普段はホビーラジコンのオンロードツーリングカーや、オフロード2WDを中心に楽しんでいる編集部員。ちょっと変わったモデルにも手を出しては、メンテナンスが追い付かないとよく嘆いている。