2023年3月についに発売された「タミヤ TT-02BR」
オンロードツーリングカーの入門モデルとして長きの人気を誇るTT-02をベースに4WDオフロードバギーとして登場したTT-02B。そのTT-02Bをバギーとしてイチから見直し、新開発のパーツやオプションパーツを満載した「TT-02Bの本来の姿」ともいうべき進化モデルとして登場したのがこの「TT-02BR」 本格オフロードバギーを目指して生まれ変わったともいえるTT-02Bの最新進化版は、どんな構造でどんな性能を秘めているのか?組み立てを進めながらお伝えできればと考えおります。
※本レポートで使用したキットは、オフィシャルオンラインショップ「WarehouseSTORE RD2」で販売しているものと同一のものを使用しております。
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ミドルクラス以上のR/Cキットの組み立てに最適なRD2オリジナルHEX(六角)レンチドライバーセット!!
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なお、今回の組み立てレポートではINFINITY製のレンチドライバーを使用します。このドライバーですがグッと力を入れるときと、少し力を抜くような締め方をする際の使い分けが非常にしやすすく、またビットは開封直後からヘックス穴にビシッと収まる高精度になっています。INFINITYらしい黒と赤の配色の見た目もよく、とてもオススメのツールとなります。なお、エンドキャップは別売となります。らじつうオフィシャルオンラインストア「WarehouseSTORE RD2」でも販売中です。
■INFINITY オリジナルツール – レンチ
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■INFINITY オリジナルツール – レンチエンドキャップ
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グリスアップ箇所はこのマークで指定されています。確実にグリスアップを実施しましょう。この点について先ごろタミヤの開発の方に伺ったところ、説明書でグリスアップポイントとしている箇所には必ずグリスアップをして欲しいとのこと。理由として走行頻度やメンテナンス頻度が高い方ばかりでなく、月1回の走行であったり、メンテナンス頻度が低い場合も想定して、ベストパフォーマンスを長く維持できることを検討したうえで説明書に記載されているとのことです。ギアカバーや接着剤指定箇所についても同様で、説明書通りに組み立てをしていただくことで、設計想定の性能を長くよい状態で楽しんでいただけるとのことでした。本レポートでも説明書に沿った組み立てを進めてまいります。
TT-02が入門用モデルということなのか、最初にバッテリーの充電を案内されております。
パーツバッグAを開封しました。駆動系やサスペンション関連のパーツが収められています。
最初のセクションはスパーギアの組み立てです。特に大きな注意点はないのですが、このパーツバッグAには2×9mmシャフトと、ギアデフに使用する1.6×9mmシャフトが同じパーツバッグに収められています。最初にバッグをざっと開けて作業をされる方も多いでしょうが、この2つしっかり太さを確認しないと目視だけでは間違える場合が想定されます。特にこのキットが初めてというような方や、あまり台数を組んだことがない方は特に注意が必要です。太さを計測するにはノギスがあると便利です。なお、ギアデフ関連は別袋になっていますので、使う小袋ごとに開封することをオススメします。
最初にスパーギアギアにスパーギアマウントを取り付けます。しっかりと固定しましょう。
続いてプロペラジョイントを組み立てます。
このセクションで使用する2×9mmシャフトです。
基本的には順番に組み付けていくだけなのですが、最初に申し上げた2×9mmシャフトを間違いなく使用することを確認しましょう。万が一ここで間違えた場合、このパート最後のギアデフのところで躓くことになります。しっかり確認を行い、手戻りが発生しないようにしましょう。
続いて、プロペラジョイントの組み立てを行います。
説明書に沿って部品を取り付けます。ベアリングの位置はだいたいで問題ありません。
プロペラシャフトの取り付けを行っていきます。なお、説明書に記載がありますが、各パーツの寸法精度が高い為、ビスの締め込みに大変力が必要な場合が発生します。先にビス穴タップにて下穴加工をすることで、スムーズに作業することができます。この場合にあまり深く下穴を加工してしまうとビスが緩む原因になるので注意しましょう。
プロペラシャフトの先端に取り付けるパーツはここから切り取って使用します。
グリスアップが指示されています。取り付け自体はパーツ側を少し広げるようにして取り付けます。
ロアデッキです。強化バージョンが採用されています。
幅の広い差し込み箇所を探してプロペラシャフトを取り付けます。これは前後同様です。
ロワデッキにプロペラシャフトをセットします。ベアリングの位置は溝がありますので合わせるように設置しましょう。ギアへのグリスアップも忘れずに行いましょう。
カバーを被せてビス止めをするだけなのですが、慣れた方であれば対応できることですが、ビスを締めこむのに強い力が必要な場合があります。
続いてギアデフの組み立てに進みます。ギアデフ用の小袋を開封していなければここで個別に開封しましょう。
デフジョイントです。
デフギアのギア部分は樹脂製となります。十字パーツは今回使用しません。
説明書の順にパーツを取り付けていきます。ここでシャフトが通らない場合はサイズ間違いの可能性があります。
樹脂製のギアを取り付け、デフガスケットを取り付けます。
デフケースを組み立てていきます。まずはベアリングとデフジョイントを取り付けます。
ここでも指示の順番にパーツを取り付け、最後にシャフトを通します。ケースの窪みを利用して差し込みます。
樹脂製のギアを取り付けます。
続いてベベルギアを組み立てます。メタルシャフトが外れやすく、またギア外側のスペーサーは大変薄く小さいので慎重に作業しましょう。
デフケースに取り付けます。
前後同様のギアデフを使用する為、2セット作成します。
続いてギアデフにシリコンオイルを注入し、完成させていきます。
付属のシリコンオイルを注入します。説明書に記載があるとおり、シャフトが隠れるぐらいを目安に注入します。
ギアデフ用のビスは小さいビスになるのでわかりやすいでしょう。締め方は説明書のとおり、対角線に均等に力がかかるようにしっかり締めこみます。
前後用2個完成させれば、このセクションは完了です。
続いてフロント側のギアデフを取り付けます。
このセクションではとても粘度が高い「アンチウェアグリス」の塗布箇所が指定されています。オフロードバギーということで防塵対策の意味もありますので必ず実施しましょう。
ギアにグリスアップを行い、ケースの接合部分にアンチウェアグリスを塗ります。
カバーを取り付けてネジ止めすれば完成です。
続いてリア側のギアデフの取り付けを行います。注意点はフロント側と同様です。
フロント側と同じように作業して、このセクションは完了です。
続いて、モーターマウントを取り付けていきます。
モーターマウントの表裏、ネジ穴を間違えないように確認しましょう。なお、この設定はキット標準のピニオンギアを使用する場合ですので、違うピニオンギアを使用する場合は説明書をよく確認しましょう。
モーターマウントの取り付けが完了いたしました。なお、今回はらじつう編集部で所有していたG-Force社のNEOFAST 17.5Tブラシレスモーターを使用します。なお、G-Force製ESC&ブラシレスモーターのコンボセットはオフィシャルオンラインショップ「WarehouseSTORE RD2」でも販売中です。
G-Force BLC50 Type-T Combo
¥12,936(税込)
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G-Force BLC50 Type-D Combo
¥13,376(税込)
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G-Force BLC50 Masami Combo
¥13,024(税込)
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説明書の長さになるようにピニオンギアを取り付けます。
次にモーターをロアデッキに取り付け、ギアカバーを取り付けていきます。
なお、ブラシモーターを使用する際にはモーターコードを図のように加工してください。
説明書どおりにモーターマウントが取り付けていればスムーズに取り付けることができます。万が一スムーズに入らない場合は前のセクションの作業を見直しましょう。なお、ここでもアンチウェアグリスの塗布指示があります。忘れないように作業しましょう。最後にギアカバーとバッテリー固定用のパーツを前後取り付けてこのセクションは完了です。
続いてフロントサスマウントの組み立てを行います。
A9にはアンチウェアグリスを必ず塗布しましょう。説明書のようにはめ込むように取り付けます。最後にロアデッキにビス止めします。
次にフロントロアアームの取り付けを行います。注意点はフロントロアアームの向きです。よく確認して作業しましょう。
U字シャフトをしっかりと差し込みましょう。
フロントロアアームの取り付けが終わったら、フロントバンパーを取り付けます。
ここでの作業ですが、先にA11を取り付けたあとにA8を上から被せ、ビスで固定します。順番を間違えないようにしましょう。
リアサスマウントの取り付けを行います。
ここでもアンチウェアグリスの塗布箇所が指示されています。グリスを塗ったあとに指定箇所に差し込みます。A14はビス止めします。
リアロアアームの取り付けを行います。ここもフロントロアアーム同様、パーツの向きに注意しましょう。
U字シャフトをしっかりと差し込みましょう。
パーツバッグA最後のセクションになります。リアバンパーの取り付けを行います。
しっかりとビス止めをしましょう。
ここまででパーツバッグAパートは終了です。駆動系から前後サスペンションのロアアームまで一気に組み立てが終わりました。
今回はTT-02BRのパーツバッグAの組み立てレポートをお届けいたしました。
ノーマルのTT-02との違いといえばノーマルモデルはタッピングビスですが、エボリューションモデルだけありすべて六角(ヘックス)ビスになっています。とはいえ、オンロードのエボリューションモデルであるTYPE SR-Xに比べれば組み立ての難易度は低いように感じました。あくまでTT-02Bを入門用4WDバギーとして仕上げ直したという形のエボリューションモデルであり、サスペンションの構造などは入門用2WDバギー「DT-03」シャーシに通じるような構造も見受けられます。組み立て難易度しては工具ぐらいではないかと考えられますので、オプションパーツも多く搭載されているので、最初のこれにするか!という入門者の選択肢に加えてよいキットであるように感じました。
入門用シャーシであるTT-02Bのバギー進化バージョンのTT-02BRはまず駆動系と前後サスペンションの一部が組み立てが終わりました。次はパーツバッグBにてサスペンション関連の組み立てを進めていきます。どうぞ次回もお楽しみに!!
(レポート:らじつう編集部 Shoko Satomi)